Go・AWS等を駆使し、MV・ライブ・映画等の映像を世界に流通させるサービスを作る

Wano

2017.11.14

海外の国家研究機関にて技術研究を経験後、Wanoに入社して2年目となるジョニーさん。現在はサーバーサイドエンジニアとして、ミュージックビデオ(MV)・ライブコンサート・映画などの映像を流通させてアーティストやクリエイターを支援する、エンタメ自社サービスを開発中です。インタビューでは転職時にWanoを選んだ理由や、前職との環境の違い、GoやAWS等の新しい技術を駆使して自社サービスを作る面白さなどについて語っていただきました。

サーバーサイドエンジニア シュ ジョニー

大学卒業後、工業技術研究院(台湾最大の産業技術研究開発機構)に入社。政府関連のアプリ、組み込みソフトウェア、ビッグデータ活用の技術研究に9年間、携わる。2015年、日本の文化好きが高じて日本企業への転職活動を始め、エンジニア中心にエンタメ事業を展開するWano株式会社に応募。内定を経て2016年に来日し、現在は自社開発の新しい映像流通サービス『VideoKicks』(βリリース)の開発にサーバーサイドエンジニアとして携わる。

国家機関の技術研究者がWano社を選んだ理由とは?

− Wano入社までのご経歴は?

国家の研究機関で働いていました。ITRI(工業技術研究院)という、台湾で一番大きな研究機関です。部門は3つを経験しました。最初は企業向けに、家電製品に必要な組み込みソフトウェア技術の研究で、言語はCやJavaです。次には政府の観光アプリや、デパートなどを案内するアプリなどの研究開発。最後の1年はビッグデータ活用の研究です。ある企業に蓄積されたショッピングデータの分析について、RやJavaなどの言語、フレームワークはSparkという環境で研究していました。

− 国家機関の研究者って凄いですね。良い職場だったのでは?

とてもいい会社でした。仕事とプライベートのバランスもいい。時間は自分で自由にとることができました。そのまま働いていれば、研究者として専門性を極めたり、ドクターの学位を取ったり、海外の仕事をしたり、選択肢が豊富にありました。もし日本でいい会社が見つからなければ、元の会社でずっと働くつもりで、何も心配していませんでした。

− なぜ、日本での就業を考えたのですか?

日本の文化が大好きでした。アニメとかドラマとか、ゲームとか、音楽とか。台湾では毎日の生活が日本の文化に囲まれていました。仕事が終わって帰りながら日本の小説を読み、家でテレビをつけたら日本のアニメを見たり、友達と日本のゲームをしたり。台湾では日本語の勉強会があって、毎週参加していて、日本に住んでみたいとずっと思っていました。

− 日本企業といってもたくさんあります。Wano株式会社を選んだ理由は?

前の会社はとても自由でしたが、日本の大手企業はルールが厳しそうで、馴染めるかが不安でした。転職活動では数十社の日本企業に応募して、大手の面接にも行きましたが、合いませんでした。一方でWanoは、TuneCore Japan(音楽流通サービス)などの自社サービスを展開しているし、音楽とかエンタメが中心で社風も自由なイメージでした。私も音楽が好きで、学生時代にギターをやっていましたので、サービスがアーティストに関わるのは魅力的でした。BtoCのサービス開発にも興味がありました。Wanoが作っているものは、みんなが普段の生活でよく使うものです。前職は国家機関での研究で、対象は台湾の企業。自分が直接使うわけではありませんでした。

子供の頃にブロックで何かを完成させた喜びと同じ感覚

− Wano入社してから1年、どのような仕事に携わりましたか?

映像流通サービス『VideoKicks』の開発です。入社時、プロジェクトはまだ企画段階だったので、企画を理解するところから始めました。言語は、私の経験はアプリ開発や組み込み開発、ビッグデータ分析でしたので、TuneCore Japanで使っていたPerlを勉強しながら、新しくGoも勉強しました。TuneCore Japanを開発したエンジニアにもいろいろと教わりました。

− 2つの言語を同時に勉強って大変そうですね。

GoもPerlも、私にとっては2つとも新しい言語なので同時に習得するのは大変でしたが、失敗もしながら深く学べました。例えばPerl関数のmapでは配列からHashを作れて、つまりデータのコントローラの部分で自由度があって便利です。Goも同じ形にできますが、Goでデザインする時にHashのようなやり方は不適切で、Structの方がいいと気づいたり。また、Perlは明確な定義が必要ないところが便利ですが、メンテナンスの面で良くない面にも気づいたり。そのような学習のプロセスで、エンジニアの勉強って大体は“Google先生”だと思いますが、Wanoグループのエンジニアはみんな親切にサポートしてくれました。

− 前職との開発環境の違いは?

そもそもの分野も技術言語も違いますが、まず開発の進め方が全然違います。以前は台湾の大きな会社で、開発の流れはSOP(業務標準手順書)に沿っていました。まずは重いドキュメントを作って、後から開発します。今Wanoでは、ドキュメントは最低限のものにして、開発スピードを早めています。

また前職では、自分が携わったものを、自分で使ったり確認したりできませんでした。プロジェクトが大き過ぎたり、研究段階だったりして。Wanoでは、自分が作るサービスがちゃんと動いている、考えた通りの動きだって確認できるので、達成感があります。例えば、子供の時にレゴ®ブロック(LEGO)で何かを作って、完成したら、嬉しかったと思います。その感覚と一緒です。

Wanoでは技術のツールを自由に選択できます。前職では、使う技術やツールは全部決まっていて、自分で決められません。日本でも大きな会社だと恐らく同じだと思います。Wanoでは、自分一人で決めるわけではありませんが、チームで相談して決めます。例えば、VideoKicksのサーバーは、ユーザーが使うサーバーと管理者が使うサーバーを分けていて、ユーザー側はPerl、管理者側はGoとしています。普通、1つのプロジェクトは1つの言語だと思いますが、WanoではGoの技術的なリサーチを皆で進めた上で、管理者側はGoにすることにしました。

AWSもよく使っています。EC2(仮想サーバー)、SQS(メッセージキューサービス)、SNS(プッシュ通知サービス)は基本ですが、今は映像データのエンコード部分でTranscoderも使っています。画像や音声のデータに比べて、映像の場合はデータが大きいので新しく検討が必要なことも多くて、大変ではありますがやりがいも感じています。

− Wanoに入社して良かったことは?

日本に来る前、インターネットで調べたり、台湾に住んでいる日本人に聞いたりした情報では、日本企業は社会人としてのルールや文化が厳しいという噂がありました。Wanoに入ってみたら、みんなそれなりに忙しそうにはしていますが、重い雰囲気というのは全くありません。みんな仕事が楽しそうです。社内でもわいわいとコミュニケーションをとっています。技術についての議論でもよく集まっています。

それと私は外国人ですが、もしかしたら他の会社では、外国人と日本人とでアンフェアなところがあるかも知れません。Wanoはそういうのがありません。対等で、ありがたいなと思います。代表が学生時代を海外で過ごしていたからかも知れません。Wanoグループは国際的だと思います。社内にはいろいろな国のエンジニアがいます。私は台湾で、中国の方もいますし、ドイツとかフランスとかヨーロッパの人もいます。米国とはTuneCore Japanで絡んでいます。

サービス拡大に合わせてサーバーサイドの技術力を高める

− 今後はどのような開発に携わっていく予定ですか?

VideoKicksはまだβリリース段階です。本格リリース後、ユーザーの利用数に応じて、安定性とか、ユーザビリティとか、新しい課題もたくさん出てくると思います。機能追加もあるでしょうし、iTunesやレコチョクなどの既に接続済みのストアに加えて、新しいストアを追加で接続していくための開発も必要となります。

そしてまずはミュージックビデオ(MV)を扱い、中期目標では、ライブコンサート、映画などの映像コンテンツを流通させていくという目標があります。その実現だけで長い期間がかかるかもしれません。更に、TuneCore Japanのようにサービスを安定させるには3年、5年という長い期間が必要です。サービス拡大と合わせてサーバーサイドの勉強もして技術力を高めていきたいです。

私は開発がほんとに好きなので、将来はいろいろなサービスもやりたいと思っています。自分が作るサービスを、みんなに使っていただけるようにしていきたいです。

− これを読んでいるエンジニアの方に向けてメッセージをください

Wanoでは、やるべきことがたくさんあります。これからやりたいこともいっぱいあります。Wanoグループに様々な事業やプロジェクトがある中で、「これがやりたい」という気持ちがあれば、とても良い選択になると思います。もし希望があれば、自分の研究テーマを持つこともできます。今年はWano、TuneCore Japan、EDOCODEの3社合同での開発合宿で、チーム別にVRを研究したり、組み込み開発をしたりしました。やりたいことがどんどん出てくる環境です。技術が好きな人には本当にいい会社だと思います。

− ありがとうございました!VideoKicksの本格リリース、楽しみにしています。

 


 

・・・Wanoグループのエンジニアポジションでは、ものづくりが好きな方、新しい技術が好きな方、エンタメ自社サービス開発に携わりたい方、を積極採用中です。ご興味がある方は当サイトの採用情報ページもしくはお問い合わせフォームからぜひご応募ください。お待ちしております。