INTERVIEW 2024.11.6

CTOインタビュー:次々と新しいサービスを拡充するTuneCore Japanに、いま必要なエンジニアとは?

2012年のサービス開始以来、累計547億円の収益をアーティストに還元してきた音楽デジタルディストリビューションサービス「TuneCore Japan」。年々扱うアーティストや楽曲が増えるなか、より使いやすいサービスを目指し、常に改善をおこなっています。さらに最近では、「著作権管理サービス」「TuneCore クリエイターズ」といった新たなサービスの開発にも積極的に取り組んでおり、それを支えるエンジニアを積極的に採用しています。今回はTuneCore JapanのCTOであるLuに、サービス開始当初からの苦労や、必要とするエンジニア像について聞きました。

「TuneCore Japan」は、ローカライズではなく一から作ったシステム

中国で大学を卒業し、バックエンドエンジニアとして勤務したのち来日したLuは、日本のアドウェイズでWanoの代表野田を始めとする創業メンバーと出会います。その後しばらくして、アドウェイズを辞め仕事探そうと思い始めた頃、ちょうど声をかけられたのがWanoへの入社のきっかけでした。

「そのころWanoは起業したばかりで、面白そうだなと思って入社を決めました。2010年頃だったかな?Wanoの3人目の社員でした。

最初の2年はポイントモール(現在はグループ会社のEDOCODEにて運用)や違うプロジェクトをやっていましたが、2012年にTuneCore Japanを作ろうということになってからはずっとTuneCore Japanを担当しています。

アメリカに元々あったTuneCoreというサービスを日本に持ってこようとした時、システムをローカライズするか、日本のみで独自システムを作るかという2つの選択肢があったんです。検討の結果、日本のビジネスに合わせるためには1から作ったほうがいいということになり、2012年5月に開発をスタート。ベータ版がリリースできたのは9月でした。最初は(現VPoEの)橋本さんと二人で開発を担当していて、ローンチ前後はエンジニアが6-7人に、リリース後の運用時は2-3人というような体制でした。」 

サービス成長と共に急激に増えたデータ量に対応

「TuneCore Japan」がローンチした2012年を振り返ると、音楽を取り巻く環境は今とは全く違うものでした。

「その頃はまだSpotifyも上陸していなくて、配信先はiTune Storeやレコチョクなどがメインでしたね。なるべく配信ストアを増やそうとしていたので、エンジニアチームとしてもその対応に追われていました。また、その頃からアーティストを支援する追加のサービス開発を積極的にやっていたので、2016年にはCDをAmazonで販売する『DOD 受託サービス』をリリースしたりもしました。」

2015年の「Amazon Prime Music」日本スタート、2016年のSpotify上陸など、徐々に音楽配信サービスが盛り上がりを見せるのに比例して、「TuneCore Japan」を利用するアーティストや楽曲は急増します。それに伴い、今までなかった課題も出てきました。

「数年前から、データ量が急激に増えてきて、処理スピードや拡張性を求められるようになりました。技術選定やデータの移行などを徐々に実施して、ようやく落ち着いてきたのが最近という感じです。

例えば、配信ストアでアーティストが見る販売数の速報レポートがあるのですが、一番遅い時期は十数時間ほどラグがありました。今はそのラグを数時間まで短縮することができましたが、これからも少しずつ改善して理想の状態にしたいと考えています。」

2012年から関わり、今では愛情を感じるプロジェクトに

スタートから12年、Luにとって「TuneCore Japan」はどのような存在なのでしょうか。

「それまでもいろんなプロジェクトに関わってきましたし、それなりに長いものもあったけど、『TuneCore Japan』はやっぱり特別です。自分のプロジェクトとして愛情があるので、サービスをより良くするにはどうしたらいいか、どうしたらみんなの開発が楽になるか、といったことを常に考えています。開発の制限は少ないシステムなので、今とは違う技術や方法でもメリットがあれば積極的に採用していきたいとも思っています。」

直近では「FUJI ROCK FESTIVAL’24 『ROOKIE A GO-GO』ステージ出演オーディション」などの企画にも力を入れるTuneCore Japan。その根底には、”インディペンデントアーティストが活躍できるセカイを目指す”という理念があります。そしてそれはTuneCore Japanが続々と新サービスをローンチする理由でもあるのです。

「現在、チームでは毎年新しいサービスをローンチしたいと考えています。去年ローンチした『著作権管理サービス』『TuneCore クリエイターズ』もそれぞれアーティストやクリエイターの収益化をサポートするものでしたが、今年も目玉のものを準備中です。それに加え、海外も含めた更なるストア追加も予定しています。」

▼『著作権管理サービス』
https://www.tunecore.co.jp/publishing

▼『TuneCore クリエイターズ』
https://www.tunecore.co.jp/creators

今のTuneCore Japanに必要なエンジニアとは?

サービスの拡充や成長を目指すTuneCore Japanは、現在積極的にエンジニアを採用しています。CTOであるLuに、TuneCore Japanに必要なエンジニアについて聞いてみました。

「エンジニアチームとして一番大事なのは、ビジネスに合わせて”早く”、”順調に”ローンチできることです。そのためには、与えられた仕様でスケジュール通りに開発できるスキルと、ドメイン知識を身につける力があることが重要だと思います。スキルについては、すごい技を使ったコードではなく、シンプルで分かりやすいコードを書けることが理想です。ドメイン知識については、既存のコードやドキュメント、メンバーとの会話からサービス全体を理解しようとする姿勢が大事だと思います。

また、TuneCore Japanのエンジニアは十数人のチームなのですが、一人で行う開発もあれば、複数でやる開発もあります。そのため、エンジニア内やビジネス側とのコミュニケーションができることも重要ですね。

特に今はバックエンドエンジニアが不足しているので、データベースの知識、サーバーの構成、コーディング力などの技術セットがある人がいればぜひチームに入っていただきたいです。」

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