COLUMN 2026.5.29

医療・介護業界から食業界への転身――「そらをあおぐ」を通してやり遂げたい思いとは?

“日本から世界へ独創的なプロダクトを創る”を掲げるWanoで、2021年に始まった「そらをあおぐ」。このブランドでは、ミシュランシェフが手がけたミールキットなどの食品をECサイトで販売する他、グランピング施設や宿泊施設を中心に展開しています。
今回インタビューしたのは2025年10月にWanoへ入社し、そらをあおぐの営業を中心とした幅広い業務に取り組む大和田。医療・介護業界からの転身という珍しい業界チェンジをした大和田に、入社のきっかけや現在の仕事内容、今後の目標を聞きました。

医療・介護業界から「好きなもの」を扱う仕事へ

大和田のキャリアスタートは医療業界。医療機器商社に就職し、オペの立ち合いをしながらドクターへ製品レクチャー、医療製品の販売などを行った後、社内でECサイトを一から立ち上げるEC事業責任者の経験を積みます。次に進んだ介護業界では、事業所向けのコンサル事業の構築など、新規事業を0→1、1→100の両フェーズで手がけてきたそう。

そんな大和田がWanoと出会ったのは、求人サイトへ届いた一通のスカウトメールがきっかけでした。

「前職で採用にも関わっており、競合調査で様々な求人サイトに登録していて、たまたまスカウトを受け取ったのがきっかけだったんですけど…ミシュランシェフが手がけた食品を広げていきたいという事業内容を読んで、純粋に“面白いな”と思いました。

これまで関わってきた医療や介護は、インフラというか人が生きるにあたってなくてはならない領域で”社会に役立つことができる”というモチベーションで頑張ってきました。食も生きていく上で欠かせないものという点で共通していますが、僕自身、おいしい食べ物、おいしいお酒を飲むことが何よりも大好きで(笑)。自分が本当に好きな分野だし、自分や家族、いろいろな人のモチベーションを上げられるおいしいものを提供できたら素敵だなとワクワクしました。」

選考が進む中で試食したそらをあおぐの商品は、趣味がキャンプやアウトドアの大和田にとっても「今まで知らなかった食べ方、インパクトのあるおいしさだった」といいます。

「商品を食べてみて、『空を仰いでしまうような味』が由来の“そらをあおぐ”というブランド名がすごくしっくりきました。これを広めたいと思って入社を決めましたね。」

時には100Lのスーツケースを引いてBtoB営業に奔走

そんな大和田の現在のメインの仕事は、グランピング施設やコテージ、旅館といったレジャー・宿泊施設への営業企画です。そらをあおぐはまだスモールチームのため、大和田がゼロベースからの営業フローを作り、機能するかどうかの検証も行ってきたそう。仕事内容は多岐に渡り、新規開拓分野では電話や問い合わせフォームからリードを獲得し、サンプルを手配して食べてもらう試食営業も行います。

「サンプルを送るだけだと商品の良さが伝わりきらないことがあるので、100Lのスーツケースにカセットコンロや鍋、ダッチオーブンを詰め込んで、実際に僕が現地で焼いて食べていただく試食営業に出向くこともあります。アポの日は丸1日そこで終わりますが、目の前で”おいしい!”と言ってもらえるので、やる意味があると感じています。」

それだけにとどまらず、お客様の施設にあうメニューや食材をヒアリングし、シェフが考案したアイディアをベースに提案資料を作成したり、時には農家さんまで出向いて食材を探すことも。POP制作や商品の撮影など、売りに関わる全てを担っているという多忙ぶり。

「うわ、うまっ!」が聞けるから頑張れる

仕事内容を話す表情はとても明るく、生き生きとしている大和田。その原動力を聞くと、お客様のリアクションを直接受け取れることにあるといいます。

「医療機器の営業だと、最終的にどこかの患者さんに喜んでもらえていても、その顔を直接見たことはありませんでした。でも今は、商品を食べてもらった瞬間に”うわ、うまっ!“って言ってもらえるんですよ。社交辞令ではなく表情で本当においしいと思ってもらえていると分かります。これは何回聞いても嬉しいですね。」

最近では、ようやく発売できた米糀スムージーの試飲会を企画・開催したところなんと400人近くが来場。150人ほどと想定していましたが、大幅に上回る大盛況、おいしいの声の連続で「商品発売までに苦労してきた分、すごく報われた気がしました」と振り返ります。

そんな大和田に、これからそらをあおぐというブランドを通してやりたいことを聞いてみました。

「商品のおいしさについては絶対的な自信があります。素材にも非常にこだわっていて、その分価格も高いんですけど、その特性が一番マッチするのがグランピング施設や旅館などレジャー・宿泊施設なのかなと。旅行サイトを見ると、食事に満足できないことで評価が下がってしまっている施設が多く見受けられます。 人手不足で料理人を確保できなくて、施設の環境は最高なのに食事だけがガッカリ、という体験をしているお客様が意外と多い。そういった課題を抱えている施設にそらをあおぐの商品を入れてもらうことで、だれでも簡単に、とびきりおいしい食事が提供できると思うんです。この商品を広めて、旅行の思い出を全部いいものにしたい。それが一番やりたいことですね。」

そらをあおぐを通じて、施設の人、お客様、全員を楽しませたい

終始熱意を感じる大和田の、こうした明るさや仕事への向き合い方は、大和田の根っこにある性格から来ているようです。

「『どうせやるなら楽しんだ方が得だよ』と言われて育ったせいか、昔から先頭に立って物事の楽しみ方や解決方法を考えることが好きでした。以前働いていた医療機器商社では、お客様が欲しがっているものが探しても見つからない際は、じゃあ自分たちで作ってしまおうと、複数のサービスや商品開発を行ったこともあります。顧客が求めているものをどんな形でも届けたい。困り事を解決したいという思いが強いんですよね。

性格的にも自分が楽しいということより、周りが楽しそうにしているのを見て嬉しくなるタイプで。旅行はほとんどの人にとってたまにしかない贅沢で、場合によっては数年に1回の旅行かもしれないのに、お客様がレジャー施設の食事でガッカリするのは嫌だなって思ってしまうんです。僕はそらをあおぐを通じて、施設の人、お客様、全員を楽しませたいと思っています。

このブランドを育てることは正直大変なことも多いのですが、かけた労力がちゃんと返ってくるのが魅力的です。関わった仕事がそのまま自分の手応えになって、頑張ってよかったと感情として報われます。そういう仕事が好きな人には、すごく面白い場所だと思います。」

 

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