COLUMN 2026.2.27

TuneCore Japan 開発チームの成長と、採用にかける思い

アーティストが自らの楽曲を世界中に配信し、収益を得られる音楽流通サービス「TuneCore Japan」。その裏側で、開発チームがプロダクトの進化を支えています。

今回は、開発チームのエンジニアリングマネージャーとしてチームづくりと採用を担う吉田に、開発組織のこれまでの成長と次のフェーズのためにこれから迎えたいエンジニア像をはじめとした採用にかける思いを聞きました。

(聞き手:ナカイ)

エンジニア15名体制へ。急成長の裏で見えてきた課題

吉田が TuneCore Japan に入社したのは2020年。当時、開発チームは5〜6名ほどの小さな組織でした。

「当時はチーム分けもなく、CTOと数名のエンジニアという構成でした。 会社としての規模も大きくなってきていたのですが、開発チームは人数が少なく技術領域の分担もあまりない状態。私は一人目のフロントエンドエンジニアとして入社しましたが、半年ほどでマネジメントの役割も担うようになりました。」

その後、さらなるサービスの成長とともに組織も拡大。現在エンジニアは15名になりました。

「当時は少人数だったので、よく言えば少数精鋭、悪く言えば属人的な体制でした。1年かかるような大きなプロジェクトを、ずっと1人で抱え続けることもあったんです。」

そこで近年は、吉田の提案により2〜3人の小さなチームをつくり、プロジェクトを分担して進める体制へと移行。これによりアウトプットのスピードが向上したようです。しかし、別の課題が見えてきました。

「エンジニアの人数は増えていますが、会社に長く在籍するベテランの比率は大きく変わっていません。プロジェクトによっては、システム全体への理解がないとスピードが出ないものもあるので、チームによって成果に差が出てしまっているんです。

うまく回っているチームでは、1+1が3になるような相乗効果も出ています。ただ、まだ1+1が2でしかない、あるいはコミュニケーションコストが発生してしまっているチームもあり、組織としてはまだまだ成長の途中にある段階です。」

内製にこだわる理由。エンジニアが事業の中心にいる TuneCore Japan

まだチームとして成長途中ではあるものの、TuneCore Japan の事業成長につながっている大きな要因の一つは“開発を完全内製で行っていること”と吉田は言います。

「事業をITで推進する場合、まず外注するか内製するかという大きな選択があります。TuneCore Japan では、立ち上げ当初から“中の人間でやる”ということを大切にしてきました。」

実際、エンジニアの採用でも、業務委託は採用せずに正社員でのフルコミットを基本としています。

「技術だけを提供する関係ではなく、ビジョンやミッションに共感して、本気で一緒に事業をつくっていける人と働きたいんですよね。」

エンジニアの役割も明確で“プロダクト開発を通じて、アーティストの活動を支えること”がチームのミッションになっています。

「やっぱりアーティストが自分で配信しようと思ったときにいろんな悩みや不安があると思うんですよ。登録が難しいのかなとか、ちゃんといい音源で再生されるのかなとか。技術の力でそれが“当たり前にできる状態”をつくるのが私たちの仕事だと思っています。」

さらなる成長のために、品質にもこだわりたい

組織が拡大し、開発体制が「個人開発」から「チーム開発」へと移行するなど、開発チームは時代と共にやり方を変えています。さらに成長するために、吉田は今後、どのようなチームにしていきたいと考えているのかも聞いてみました。

「TuneCore Japan にはいくつかのサービスがありますが、全員がどんなプロジェクトでも担当できるように進めてきました。しかしここ数年は、著作権管理サービスやクリエイターズ、そしてUnlimitedプランといった大きな新規サービスを毎年ローンチしていて、プロダクトの規模がどんどん大きくなっています。

今後はエンジニアチーム内でもミッションとフォーカスを絞り、専門性を持たせて業務を進めるというやり方に変えていこうと動き出している状況です。」

また、次のフェーズへと移行し始めている開発チームに新しくメンバーを迎え入れるため、採用活動にも注力しています。

「サービス立ち上げから年月が経ち、初期に作ったサービスのメンテナンスコストも上がってきて、新規サービスとのクオリティの差も大きくなっています。今は開発メンバー全員でそういったサービスの改善に取り組んでいるのですが、品質向上の仕組みづくりも積極的に改革していきたいと思っています。」

その中心的な役割として吉田が期待を寄せるのが、QA/SETエンジニアです。

吉田が語る理想のQA/SET像は、「テストをする人」ではなく、「開発チーム全体の生産性を上げてくれる人」。品質の担保方法次第で、アウトプットのスピードも大きく変わってくるそうです。

「チームやメンバーごとのスキルや経験の差を、仕組みで補えるような状態にしたいんです。そのために、複雑な仕様やエッジケースもカバーしつつ検証工数を削減できるようなテストの自動化や開発プロセスの改善をリードしてくれる人が必要だと感じています。

昨今 AI が多用されていて、エンジニアの仕事も AI をいかにうまく使って効率を上げるかが話題に上がります。TuneCore Japan もサービスの提供スピードを倍速にしていきたいところですが、現状のチームでアウトプットの量だけが増えても検証の工数が増大してしまったり古いシステムがデグレを起こしてしまったりと課題が多い状況なので、品質を支えるQA/SETが非常に重要なポジションになってきています。」

TuneCore Japan の採用で大切にする、「音楽愛」

チームをよりよくするために採用活動にも力を入れているという吉田は、自分で曲を作ったりバンド活動をするなど、長く音楽に関わってきたバックグラウンドを持っています。TuneCore Japan の採用は、他社と比べて「カルチャーフィットするかどうかを非常に重視している」のが特徴だそう。

「自分で作曲や配信などの音楽活動をやっているとか、曲をディグったりフェスに行ったりとにかく音楽が好きだというような人はカルチャーフィットしやすく、自然にアーティスト目線で動ける人が多いですし、実際社内で活躍している人も多いです。私自身、そういう音楽への愛…っていうとちょっと気恥ずかしいですけど(笑)、音楽への愛やアーティストへのリスペクトを持っているかという観点を意識的に見ながら採用活動をしています。」

「特に今の組織で熱望しているQA/SETエンジニアは、他のポジション以上に音楽に慣れ親しんでいる人がよりマッチするんだろうなと。実際にプロダクトに触れて、配信されている楽曲も見て聞いて、『あれ、なんでフィーチャリングの表記が抜けているのかな』とか、普段から音楽に触れていないと分からない音楽観点的な異変に気付けるような人だと活躍できると思いますね。」

理想のチーム作りのために、採用にも全力投球の吉田。多忙な日々を送っている中、やりがいはどこにあるか聞きました。

「TuneCore Japan を使っているアーティストがメディアに出ていたり、大きなフェスや音楽番組などの国民的音楽イベントに出場したりすると、すごく嬉しいんです。

この仕事って、音楽を作るという自分のプライベートな一面と、エンジニアとしてのスキルやキャリアの部分が混ざり合うというか…両方の得意を生かせる仕事が TuneCore Japan 以外にはないと本気で思っているので、アーティストの喜びが自分の喜びに変換されるような感覚です。

自分がつくった仕組みを通じて、好きなアーティストがいい曲を作って配信して収益を得て、さらにその収益をもとにもっといい曲を作って…という好循環になっている、安心して音楽活動ができている。そういうときにすごくやりがいを感じます。」

吉田が描くこれからのチーム像

最後に、理想の開発チームのあり方について聞きました。

「TuneCore Japan は、日本のディストリビューションサービスのトップを走り続けてきているので、その立ち位置をチームの開発力でさらに押し上げたいですね。

アーティストをよりサポートできる機能を、最新の技術を使ってエンジニアから提案してどんどんリリースしていきたいです。 ITファースト・テクノロジーファーストで音楽プロダクトを生み出す集団でありたいと強く思っています。

そういう姿になるためには今の倍ぐらいアウトプットを出したい、開発スピードを上げたい。そのために、専門性を高めたり、品質にももっとこだわれるように、引き続き採用にも力を入れていきます。」

 

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