COLUMN 2021.5.14

<Video Kicks Blog>9割以上のトップアーティストが、MVをサブスクにも展開

先日日本レコード協会が発表したレポートによると、2020年音楽配信売上は783億円で7年連続プラス成長、中でもストリーミング売上は前年比127%の589億円、シェアが音楽配信売上全体の75%へ拡大するなど市場を牽引しています。

さらに、Video Kicksが推進する、ストリーミングによるMV(ミュージックビデオ)の配信売上も前年比147%の19億円となるなど、サブスク(サブスクリプションサービス)におけるMV配信が広まっていることがわかります。

MVをサブスクにて配信するメリット

アーティストがMVをサブスクにて配信するメリットとしては下記が挙げられます。

  1. MVを収益化できる:
    ビデオ配信ストアでは音楽同様、30秒以上再生で1再生とし、1再生から収益を得ることができます。それまでの再生回数やフォロー数等に関わらず収益化できるので活動間もないアーティストでも利益を期待することができます。
  2. 楽曲プロモーションの一環
    配信ストアによっては音源同様、ストアのピックアップによるミュージックビデオのプレイリストやアーティストごとのプレイリストを設けている場合もあります。これらにピックアップされることで、今まであなたのコンテンツを知らなかったリスナーへのアプローチにつながるかもしれません。
  3. ファン作り・エンゲージメント向上
    現在数多くのリスナーがストリーミングサービスで音楽を楽しんでいます。その環境にミュージックビデオやライブ映像を公開することでリスナーは広告なしで快適に視聴することができます。ファンに対しスムーズにコンテンツを楽しんでもらえる状態を提供することは、ファンエンゲージメントを高めるにおいて非常に重要です。より濃いファンベースを築くためにも、あなたのコンテンツが提供される環境をそれぞれで整えましょう。

参考記事:
音楽だけじゃない、広まるサブスクでのMV配信|プロモーションに限らないミュージックビデオの活用法

9割以上のアーティストが、MVをサブスクにも展開

それでは、実際にどのくらいのアーティストがMVをサブスク配信しているのでしょうか?今回Video Kicksチームが調べた結果、Apple Music発表のTop Songs of 2020のうち9割以上のアーティストが、MVをサブスクにも展開していることがわかりました。

Apple MusicのTop Songs of 2020: Japan 全100曲

  • MV配信されている楽曲 :77/100曲

  • MV・Live映像を配信しているアーティスト 40/44組 

「サブスクで音楽を聴く」という行動が定着するにしたがって、「サブスクで音楽を聴きながらMVを見る」という行動も広まっていきそうです。