INTERVIEW 2021.9.15

ユーザビリティはプロダクトが成功するカギになる。TuneCore Japanのフロントエンジニアが抱くアーティストへの想いとは

誰でも簡単に自分の楽曲を世界中に配信することを可能にし、多くのインディペンデントアーティストやレーベル、サウンドクリエイターたちが利用する国内最大の音楽配信サービス「TuneCore Japan」。今年7月にフロントエンド・UXエンジニアとしてジョインした吉本亮介に、TuneCore Japanで働くことの魅力や想いについて聞きました。

”Work as a life” のスタンスで働ける環境を求めて

前職の大手IT企業でもエンジニアとして勤務していた吉本ですが、Wanoへの転職を考え始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

「前職は、あえて音楽と関係ない事業をやっている企業を選びました。自分が音楽のことを好き過ぎて、仕事で関わることで嫌いになってしまうんじゃないかって少し怖かったんですよね。。でも実際は、自分にとってあまり興味の湧かないプロダクトの開発を通して、少しずつモチベーションが下がってきて・・・。社内ではプロダクトをもっとこうしていきたい、といった話も飛び交う中で、自分はそれに興味を持てないことがコンプレックスになっていました。」

「 “なんでエンジニアとしての仕事は好きなのにプロダクトに興味が出ないんだろう?” と内省を重ねた結果、自分が関心のあるサービスではないことや、ユーザーが抱える課題を自分ごとに捉えられていないことが原因なんだろうなって気付いて。そこを深堀りして、自分がずっと好きだった音楽に関するサービス開発に興味が湧き始めました。」

”やっぱり音楽に携わりたい”と思い始めていた頃、たまたまWanoの求人を見つけて応募したのだと言います。実際入社してみてどうだったのか聞いてみました。

「大手だと入社前後で配属先や携われる事業が変わってしまうことってよくあると思うんですけど、Wanoに関してはビジョンへの共感性があったし、入社前の面談でもしっかり擦り合わせをしてくれて。どんな業務をするのかだけでなく、プロダクトが抱える課題についても教えてくれていました。だから入社してからの業務には、自分がイメージしていたものとのギャップはほとんどありませんでした。」

「あとは事業に興味の湧く環境に来てしまったので、土日もついシステムを触っちゃいますね(笑)趣味半分、勉強半分みたいな。でも自分はこういった ”Work as a life” のスタンスが良いなと思っているし、入社の動機にも紐付いているところなので、やりがいを持ってやれている実感があります。それに自分の友人や好きなアーティストにもTuneCore Japanのユーザーがたくさんいるんですよ。だから、”知ってる人や好きな人が使ってくれてるサービスを自分が作ってるんだ” ってところで、ある種の自己実現欲求が満たされているなと(笑) ありがたいと思います。」

TuneCore Japanのユーザーであるアーティストへの想い

幼少期から音楽に親しんできたものの、プレイヤーというよりはアーティストを支援したい気持ちが強い吉本。その理由は、大学時代にあったと言います。

「大学ではオリジナルバンドもしていたのですが、”自分たちで音楽を作ってプレイして、人々に届けて共感してもらうのって、めちゃくちゃ難しいな “ って思ったんです。自分がアーティストをやる側になって、初めてその難しさを実感しました。それをきっかけに、インディーズバンドに対するリスペクトが強くなりました。」

「社会人になってからは、もっぱらプレーヤーではなくファンとしてインディーズバンドを応援することが多くなりました。好きなバンドの音源を買ったり、ライブに行ったり、アーティストの活動を追ったり・・・。それがコロナ禍になってからはライブに行けなくなって悶々としている時期にWanoの求人を見つけて、 ”これだ” と思ったんです。自分の人生の軸としてクリエイターをサポートしたいという欲求があって、それが実現できるという点で、Wanoが合っていたんだと思います。」

アーティストが ”ここで配信してるんだぜ”って思えるクールなプロダクトにしたい

TuneCore Japanのフロントエンドエンジニアという今の仕事は、前々からエンジニアとしてもアーティストに貢献したいと思っていた吉本にとって、ぴったりだったと言います。ユーザーが直接見て触る部分を実装するフロントエンドエンジニアという職種に興味を持ったきっかけはなんだったんでしょうか。

「フロントエンドに興味を持ち始めたのは、前職でLP(ランディングページ) の開発主担当になったことがきっかけです。単純なLPでも、ユーザビリティの改善をするだけでユーザーの行動が変わるのを数値で実感することができ、それがとても印象的でした。サービスの登録者数などにも影響するので、ビジネスにも大きなインパクトを与えることができます。ユーザビリティやUXは、 ”プロダクトが成功するカギになる” と思ったんです。だから自分はエンジニアのキャリアとして、よりユーザーに近い部分、ユーザーが触る部分に関わりたいと考えるようになりました。」

「あとはフロントエンドには開発の司令塔のイメージがあって。ビジネスサイドにもバックエンドメンバーにもコミュニケーションを取らないと成り立たないので、そうやって色んな人と調整が必要なポジションの方が、黙々と開発をするよりも自分には向いているなって思いました。」

現在TuneCore Japanのユーザビリティ改善や新規機能のフロントエンド(画面)の実装を担当する彼が、Wanoで実現したいと思っていることを聞いてみました。

「シンプルに、TuneCore Japanをクールなプロダクトにしたいです。プロダクトがクールだから触りたくなる、使ってくれてるアーティストが ”オレここで配信してるんだぜ” って思ってくれるようなプロダクトにしたい。ユーザーがアーティストだからこそ、使いやすいだけでなくクールでイケてるものじゃないといけないと思うんです。」

音楽サービスに携われて、モダンな技術にチャレンジできる場所

最後に、Wanoで働くことの魅力やどんなエンジニアが合うかについても聞いてみました。

「現実的な話で言うと、フレックス制っていうのはエンジニアにとって嬉しいポイントですね(笑)技術的な面では、バックエンドは現在Goに書き換えているところでフロントエンドもNext.jsに変えつつあるところなんですけど、モダンな技術を使えるのでエンジニアの成長観点としても面白いことがやれますよ。あとはやっぱり携われるサービスが良いです。アーティスト向けのサービスでプロダクトもイメージしやすいですし、音楽好きなエンジニアなら絶対興味を持つはずだと思います。」

「エンジニアの中には、プロダクトに対する興味や社会的意義を重視するタイプもいれば、技術環境、社内のエンジニアレベルを気にするタイプもいると思うんですけど・・・。Wanoに合うのは、どちらもバランスが取れてる人だと思います。事業に興味があっても技術に興味がなかったらダメだし、技術に興味があっても事業に興味がなかったらそれもダメだと思うので。総合的にバランスが取れている人だと、お互いハッピーなんじゃないかなって思います。」