INTERVIEW 2021.9.28

入社した人と現場とのコミュニケーションの架け橋になりたい。人生の大きな転機に関わる採用担当が大事にしていることとは。

文化やその産業を「想像」し「創造」するクリエイターの夢の実現を支えるWano。その Wanoに今年の6月から採用担当としてJoinした松本に、Wanoに入るまでや入ってから、そしてこの先実現したいことを聞きました。

「人ときちんと向き合いたい」と思ったシステム会社での経験

新卒で入社した会社は、大手業務システム会社。「ルーティンワークをなくして、クリエイティブな仕事を」という理念には共感していたものの、業務に携わるうちに自分の役割に疑問を抱くようになっていました。

「大学時代は心理学を専攻していて、システムに興味があったわけではなかったんです。少ない言葉で人の価値観を変えることができるコピーライターを目指していた時期もありましたが、自分にはゼロから何かを生み出すより、“今あるものを良くしていく”方が向いていると思いました。クリエイターの人たちへのリスペクトもあったので、人々のクリエイティブな活動に使う時間を増やすサポートをしたくてその会社を選びました。」

 「最初の配属は営業だったんですが、自分が触ったことのないシステムを売り込むという方法に疑問を持つようになって。これって本当にお客さんのためになっているのかな、誠実にお客さんと向き合っているのかな、と。そこで、上司に掛け合って、実際にシステムを触れるコンサルの部署に異動させてもらいました。でも、そこで担当した業務は、“問題解決”と言うと聞こえは良いですが、”ひたすらマイナス要素をなくしていく”というお客さんからするとできて当たり前のことをやっただけ。自分の仕事が誰かの幸せにつながっている実感を持てなかったんです。」

そんな時に、会社の同期から退職して世界一周に挑戦することを聞きます。

「衝撃的でした。そういう選択肢もあるのか、と。それにひきかえ、自分はずっと海外生活をしたいと思っていたのにできないままなのが恥ずかしかった。大学時代に留学したいと思っていたのにできなかったことへの後悔もありました。なので、さすがに世界一周はできないけれど、”私も今からでも海外に行こう!”と、ワーキングホリデーを決めました。」

半年間の準備期間を経てオーストラリアへ。そこで様々な価値観の人たちと出会います。

「思ったより英語ができなかったのはショックでした(笑)フライトキャンセルのアナウンスとかが聞き取れなくて、これは生死に関わる、やばい!って。そんなスタートでしたけど、色々な国の人と話すようになって、日本に対する認識が新たになりました。“日本ってどこにあるの?”みたいな、日本を全然知らない人がいる一方で、日本語を喋れる人が結構いたり。どこで日本語を覚えたのかを聞くと、みんな口を揃えてジャパニーズアニメと言っていて。日本のアニメという文化を通じて、日本語を勉強する人が海外にはたくさんいるんだってことを知れて嬉しかったですね。元々アニメはそんなに観る方ではなかったんですけど、それからめっちゃアニメを観るようになりました(笑)」  

“自分自身として”相手と一対一でコミュニケーションできる仕事を

Wano採用担当

松本は、人と接することや、人特有の感情や色々な価値観に触れることが好きだと言います。

「ワーキングホリデーから帰ってきてから、カフェで働いたこともありましたが、お客さんにとって私は“店員さんの一人”。自分はこの人のためにこういうことをした方が良いなとか思っていても、お客さんにとってそれは望むことではないし、その店員さんが自分じゃなくても構わない。自分がやりたいことは、マニュアル化された接客ではなく、パーソナライズされたコミュニケーション、“松本柚香”として、相手と一対一でコミュニケーションしていくことだと思ったんです。」

一貫して誠実に人に向き合ってきた松本。様々な経験を経て、現在はWanoの人事担当として、採用に携わっています。

「採用業務は、候補者の方一人ひとりに向き合う仕事。もちろん会社を背負っていますし、候補者の方も熱量が高くて、それに応えなければいけないので責任は大きいです。でも、どんな人にとっても転職はすごく大きな決断。そんな大事な選択に関わることができて、その分とてもやりがいを感じます。」

採用担当の人柄に惚れて入社したWanoで、これからは自分が社員の入社をサポートしたい

 松本がWanoへの入社を決めた理由を聞くと、採用担当者の“人柄”だったと言います。

「人事業務に興味があり、未経験でもチャレンジさせてくれる環境を探していました。面接で、“未経験だからこそ、普通のやり方に囚われずやって欲しい”ということを言ってくれた採用担当の人柄に惚れました(笑)あとは自分が入社した後の具体的な業務も明確で、その範囲を広げていきましょう、と言ってくれて。ちゃんと“私自身に向き合ってくれているんだな”と感じました。社員数が少ないからこそ、やれる範囲が広いというか、手をあげたら色んなことができそうな感じも良かったですね。」

入社してから2か月経ち、業務の幅もどんどん広がってきていますが、これからさらにどのようなことにチャレンジしていきたいか、聞いてみました。

「中途入社した人の場合は、同期のいる新卒と違って横のつながりがないから、社内の色んなことをキャッチアップするのが大変だし心細いですよね。でも、採用担当は入社する前から入社後までその人とずっと関わっていくことができる。私自身も同じ経験をしているので、そういうところの不安をなくしていきたい。入社した人が早く現場と馴染めるように、コミュニケーションの部分でサポートできたらと思います。」

 「以前いた会社では、一緒に働いていた同僚や仲の良かった同期がどんどん辞めていくのに、自分は話を聞くことしかできなくて、もっと自分に何かできたんじゃないか、って思っていました。人事の人に相談しても、なかなか現場のことを理解してもらえなかった。だから、自分は現場の人には楽しく働いて欲しいし、働きやすい環境を整えていきたいです。と言っても、今Wanoの人たちを見ているとみんな楽しそうに働いているから、そんなに問題はないのかもしれないですけど(笑)」

「人事への要望がなくても、皆が“こうだったら良いな”と思っていることをすっと拾い上げていけるようにはしたいですね。そのためにも、もっと現場の人たちと同じ目線でワイワイできるような関係性を築いていきたい。最近入社した人達とはやりとりする機会も多いので割と気軽に話せるんですが、まだ接点の少ないメンバーにとって、私は“人事の人”みたいなちょっと堅いイメージがあるかもしれないから、そこを崩していきたい。社内の人たちとどう関わっていくかが、これからの課題ですね。」

Wano採用担当