INTERVIEW 2022.10.20

新卒同期として共に成長してきたTuneCore Japanのエンジニアが語る、自分に合う場所で活躍できる環境とは

2012年のローンチから10年、大きく成長し続けている音楽ディストリビューションサービス「TuneCore Japan」。2019年4月に新卒入社したバックエンドエンジニアの宿本・澤崎に、これまでの経験やお互いの印象について聞いてみました。

エンジニアを目指し、プロダクトに惹かれてWanoへ

2019年4月、新卒の同期として同じタイミングでWanoに入社した2人。それぞれどのような理由で入社を決めたのでしょうか。

宿本:
「大学3年生の時にエンジニアとしてアルバイトをしていたのですが、その時エンジニアの勉強用に使っていたサービスでWanoからスカウトが来たのがきっかけでした。音楽が好きだったのでTuneCore Japanのプロダクト自体が良いと思ったのはもちろん、技術だけではなくプロダクトや企業のビジネスの部分も重視したいと考えていたので、アーティストに収益を全額還元するというスキームを組んだ上で、着実に成長しているところがすごいなと。それで入社を決めました。」

澤崎:
「僕はプログラミングを仕事にできそうな企業ばかりを受けていて、その中でもWanoはクリエイティブ感があるのがイケてるなと思って興味を持ちました。同時に選考を受けていたSES系の企業に比べると、自社サービスであるWanoは入社前からやることがわかりやすかったですし、もちろん音楽プロダクトに関われるというのも理由の1つでした。自分で演奏はしたことはなかったのですが、音楽はよく聴くし好きでしたから。」

入社前から音楽が好きだったという2人。Wanoで働く中で、音楽プロダクトに関わっているという実感はあるのでしょうか。

宿本:
「すごくありますね。どのPJもサービスを作りながら”アーティストだったらどちらが良いかな”という判断を毎日していますし、ローンチした後は知っているアーティストが使ってくれていることもわかるので。」

澤崎:
「僕の中で一番インパクトが大きかったのは、FUJI ROCK FESTIVALのPJですね。大規模なフェスに関連する仕事ができて、TuneCore Japanのメンバーも多くの人が携わっていたので、上手くいってよかったと思います。」


▲HipHopとR&Bが好きな宿本(右)は、学生時代に週3日ペースでカラオケに通っていたとのこと。一方、ジャンルを問わず幅広く音楽を聴く澤崎(左)が特に好きなのは、野球応援歌とアニソンとのこと。

入社から現在までを振り返って

今年で入社から4年目となる2人ですが、これまでを振り返ってみてどう感じているのでしょうか。

宿本:
「今年でもう4年目というのがびっくりです。入社前の1年間のインターン期間を合わせると、もう5年目ですね。エンジニア市場は転職サイクルが早いというのは大学の頃から知っていたので、新卒で入った会社に4年も5年もいるとは思っていませんでした。」

澤崎:
「僕も同じ印象を持っていますね。」

宿本:
「入社当時と比べると大人になったなという感覚はあるのですが、新しいメンバーが増えてきてエンジニア歴が相対的に上がっているだけという感覚の方が、どちらかというと近い気がします。」

澤崎:
「そうですね。あとは、だんだんと教わる立場から教える立場に変わっている、というのもあると思います。」

業務内容や仕事の役割は、どのように変わっていったのでしょうか。

宿本:
「入社1年目は業務に慣れるために細かいタスクを担いながら、レガシーなシステムをリプレイスするための前準備を進めていました。2年目からはタスクの規模や責任範囲が少しずつ大きくなり、リプレイスも本格的に始まりました。3年目は中長期のPJを担当することが多かったですね。その延長で4年目となる現在も中長期のPJを行っているのですが、関わる人数が増えたので、きちんと管理するために小チームとして運用し始めています。」

「この4年で一番の変化としては、小チームでリーダーのようなポジションになったことです。エンジニアリングマネージャーと1on1をする中で提案されたことなのですが、エンジニア組織として向かう方向性と、自分が技術以外の部分もやりたいと思っていたことの方向性が合っていたので、スムーズに受け入れることができました。」

一方、宿本とは異なるチームで、短期のPJを担当するチームに所属している澤崎は、これまでを振り返ってみてどのような変化を感じているのでしょうか。

澤崎:
「宿本くんと同じく1、2年目は細々としたタスクを担当し、3年目からは短期的なPJを複数担うチームに入ったので、タスクの粒度がより細かく広くなりましたね。」

「チームの中の役割としては、何かと頼られる立ち位置だと思います。僕が苦手な工数マネジメントは他のメンバーに任せつつ、今までの経験を元にメンバーが困っていることを教えたりしています。」

それぞれのチームで、新たな役割を担うようになった2人。現在のポジションについてどう感じているのでしょうか。

宿本:
「そうですね、チームリーダーになったことで、エンジニアとして手を動かすことだけでなく、PJの進捗も大事、というようにウエイトが変わって来ていると感じています。」

「チーム全体の進捗管理をする上で、大変だと思うことはよくあります。特に今のチームは半数が今年入社したメンバーなので、一緒に働いた時間が短いメンバーの場合、最初はコミュニケーションが手探りだったり、開発スピードも想定からずれたりすることもあるので、その辺りの調整は大変だなと。」

リーダーとして進捗管理に難しさを感じているという宿本。どのように課題に向き合っているのでしょうか。

宿本:
「毎週チームでミーティングを実施していて、例えば何か問題が発生してスケジュールが遅延しているという報告があれば、全員で原因と解決策を考えています。リーダーといっても自分が全部細かく管理しているわけではなく、全体を大枠で把握しつつ、知らないうちに進捗の遅れが起こらないようにしています。気を付けた方が良さそうなところを事前に見つけてサポートに入ることもありますね。」

「以前のPJでは、慣れているメンバーで進めていても遅延してしまったこともあったので、今回はその時の反省点を事前に潰すようにしました。PJ開始前の想定に比べると、今のところは上手く行っていると思います。」

澤崎は、現在の役割についてどう感じているのでしょうか。

澤崎:
「大変だと思う点で言えば、自分のチームでは短期のPJを担当しているので、同時に複数のPJやタスクが進行することですかね。その中でも特に、外部と一緒に進めている案件は締め切りを変えられないものもあるので、優先事項が週単位で変わることもよくありますね。」

「遅れそうな部分が発生した場合は、チームでカバーし合っています。フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアでは知っていることが違いますし、自分が知っていることを他の人が知らなかったり、その逆もあったりするので、毎週のミーティングを通してお互い上手くサポートし合いながら仕事を回しています。」

新卒から一緒に成長してきたお互いの印象とは

同じタイミングで入社し、エンジニアとして成長してきた2人。お互いをどう見ているのでしょうか。

澤崎:
「宿本くんは正確さと冷静さのある人ですね。僕の場合は自分のテンポを大事にしてしまうから、気分などに流されないのはすごいなと。あとは、どの仕事を見てもミスが少ないので、見習わないといけないなと思っています。」

宿本:
「澤崎くんのキャラは、”シュールなユーモア”という感じでチームに上手くフィットしている印象を持っています。毎週エンジニア全体で振り返りのKPTを行っているのですが、澤崎くんの使うワードが独特過ぎてみんな毎回笑っていて(笑)自分は淡々と報告をするタイプなので、そういったキャラクターの違いはあるなと思います。」

良い意味で空気の読めない人に来て欲しい

最後に、Wanoのエンジニアチームにはどんな人に来て欲しいと思うか聞いてみました。

宿本:
「そうですね、今のエンジニアメンバーには、良い人というか優しい人が多いなと思っています。もちろん良いことではあるのですが、タスクを頼まれた時に1人で抱えがちで、なんとか自分だけで頑張ろうとしちゃう人が多いなと。なので、良い意味で空気を読めない人がいたらいいなと思うことはあります。」

澤崎:
「今の話、すごく僕に刺さってしまいました。」

宿本:
「澤崎くんが一番抱え込みがちな人に入っています(笑)」

澤崎:
「僕もそういう雰囲気の人がいたら良いなと思います。チームとして新しいタスクをやるかやらないか選択するときに、今は無理にでも進める方向に行きがちなので。そういったときにできるできないの判断をバランスよくできる人がいたらいいなと思います。」

良い意味で空気を読めない人に入って欲しいと言う2人。その背景には、誰であっても発言しやすいチーム環境もあると言います。

宿本:
「新しく入ったメンバーも、何でも発言しやすい環境であると思っています。誰が言っているかよりも、良いと思えることはチームとしてちゃんと取り入れて行く空気になっていると思うので。」

澤崎:
「確かに前と比べても発言しやすい環境だと思いますね。むしろ今はどんどん発言しようという雰囲気になっていて、ちゃんと毎週・毎日ミーティングを設けて発言する場を作るようにしている影響も大きいと思います。」