INTERVIEW 2024.3.29

子育て中でも“自分のやりたい仕事”をしたい。4人の子育てをしながら働く新規事業責任者に仕事と子育ての両立について聞きました。

“日本から世界へ独創的なプロダクトを創る”を掲げ、動画コンテンツの流通サービス「Video Kicks」や音楽コンテンツの流通サービス「TuneCore Japan」、ファッションアプリ「itSnap」といったオリジナルサービスから、大手企業向けシステム開発・企画・運営まで行うWanoグループ。そこに、ミシュラン2つ星シェフと開発したミールキットをキャンプ場など様々な施設に販売する新たな事業が加わりました。その事業責任者として活躍する田村は、4人の子どもを育てる母親でもあります。そんな田村に、仕事のこと、そして育児と仕事の両立について、話を聞きました。

製造施設運営から顧客の課題に対応するソリューション提案まで。新規事業拡大に関わること全てが仕事

田村が携わっているのは、Wanoが2021年7月にスタートした「そらをあおぐ」。ミシュラン2つ星シェフと開発したミールキットをキャンプ場など様々な施設やオンラインショップで一般消費者に販売する事業です。

「ひとことで言うと、“どういう顧客に対して、どのような形で商品をお届けするかを考えて実現していく”のが私の仕事です。最初は専任が私一人だったので、それこそ食品の調理以外は全てやっていました。営業活動はもちろん、シェフが考えたメニューに使用する食材の仕入れ先を探したり、商品を梱包する適切な資材を探したり。自社工場を建てたので、その維持・管理もやらなきゃいけなくて。山奥なので害虫駆除とかハチの巣を駆除したり、アライグマが出入りしないように対策なんかもやってましたね(笑)。」

当初、製造以外の業務は全て行っていましたが、2名の専任体制となり、現在、田村は主に事業拡大に向けた業務に注力しているそうです。

「関東のキャンプ場最大手企業での取り扱いが始まり、その企業の運営するいくつかのキャンプ施設で取り扱ってもらったり、バーベキューだけでなく鍋も導入してもらったりと、施設数と商品数のそれぞれが拡大してきています。どこの施設も共通で同じものを導入しているわけではなく、施設ごとにカスタマイズしたりもしています。そもそもクライアントの持っている課題は何か、その課題と我々が持っているソリューションが合っているのか、合ってないのであればカスタマイズで合わせられるのか、クライアントとのパイプ役になって、クライアントの課題に合わせて提案して行くのが現在のメイン業務です。」

一方、キャンプ場といった既存顧客への提案にとどまらず、新たな顧客開拓も見据えています。

「事業を始めるにあたって元々想定していた課題もあったのですが、この半年くらい実際に営業活動してきたところ、それに対するソリューションの形が違うのかもしれない、ということも分かってきました。想定していた課題を持っている顧客はキャンプ場だけではないので、新規で我々が持っているソリューションを提供できるところを探していきたいと思っています。また、私達が提供する商品は、インバウンドとも相性が良いため、外国人をターゲットにして取り組みを広げられるよう、施策を検討しているところです。」

ITやスマート家電の助けを借りながら育児と仕事を両立

現在、田村はプライベートでは小学校3年生の双子、保育園年長と2歳の子ども、4人の育児をしながら、「そらをあおぐ」の事業責任者として働いています。仕事のある一日をどのように過ごしているのかを聞くと、朝起きてから就寝まで、まさに”息をつく間もない”ほど、びっしりと予定が詰まっています。

「朝6時半に起きて洗濯、朝ご飯を作っていると子どもたちが起きてくるので、朝ご飯を食べさせ、子どもたちの準備などをして、9時くらいには保育園に子どもを送って、リモートワークの時なら9時半過ぎから、出社するときは10時くらいから始業、という感じですね。17時には退社して、リモートだと17時半に仕事を終えて保育園に子どもを迎えに行き、18時には帰宅して、夕ご飯を作って19時くらいに食べ始めます。」

「夜はワンオペなので、お風呂に入って、寝る支度をして寝るまで本当に戦場!できるだけ早く寝かせたいから、9時半くらいには寝室に行くのですが、子どもたちが寝てから起きて何かするというのが無理なので、結局まとめて自分の時間が取れるのは昼休みの30分。その時がちょっと一息できるタイミングですかね。超貴重です(笑)。でも、プライベートでやらないといけないこともあるから、リモートの時は、30分でご飯を食べて、少しだけ掃除などの家事をしたり、子供の用事を済ませたり、必要なものを注文するなど、大量にあるやらなければならないことを少しずつ済ませていますね。」

そんな田村が頼りにしているのはITとスマート家電。スマートキーを導入したり、オンラインカレンダーで家族一人ひとりの予定を管理したりして、子育てと仕事を両立させていると言います。

「夫も忙しいので、ITやスマート家電に頼っていますね。例えば、家の鍵をスマートキーに交換しました。そのおかげでオフィス出社の日には、小学生の子どもたちの帰宅と習い事に行ったかをアプリ通知で確認できるようになりました。あとは、寝室にWebカメラを置いて、朝の家事をしながら寝室の映像を見て、下の子が起きたら部屋に迎えに行く、というような工夫をしたり。そのほかには、クックフォーミーや洗濯乾燥機などを駆使して“時短”しています。」

周囲の理解があること、そして何より“自分のやりたいことをできる環境”

そんな多忙な子育てと仕事を両立するうえで助かっているのは、Wanoのリモート制度。それに加えて、周囲に子育て中のメンバーも多く、理解があり、お互いにサポートしあえる環境だとも言います。

「リモート制度はすごく助かります。リモートがなかったらほとんど仕事ができなかったんじゃないかと思いますね。1回目の育休明けはフル出社でPCも持ち帰ることができなかったので、子どもの体調不良の時も丸一日休まないといけなくて、それで仕事に穴をあけてしまうということもあったんです。それが今では、リモートでも仕事ができるようになったので、子どもが保育園を休んだとしても、寝ている間に仕事ができるようになって、丸一日休むことが少なくなくなりました。

また、Wanoは未就学児1人に対して看護休暇が有給で5日つき、時間単位で取得できます。この一年は色々な感染症が流行して家庭内で感染が広がり、子供達が保育園や学校を休んでしまうことが多かったのですが、未就学の子供達の看護にあたっては、看護休暇を使わせて頂きました。そのおかげで、子供達の夏休みには、年次有給休暇を取得して一緒に旅行にでかけることもできました。もし看護休暇の制度が無かったら、私の有給は全て子供の看護に消えてしまっていたかもしれません。」

「Slackでも子育てチャンネルがあるくらい、今のWanoには子どもを育てている人が多いんです。チームのメンバーもみんな子どもを持っているので、休んだとしても周りが理解してくれて、そういうところが本当にありがたいなと思います。」

何より、会社としても子育て中であることを理由に仕事を任せないのではなく、裁量をもって任せる点が田村にとって一番のモチベーションにつながっているようです。

「そもそも、こういう状況の自分に事業を任せてくれたのというのが嬉しいですね。状況を理解してくれたうえで、裁量をもって任せてくれるのはとてもありがたいので、ちゃんとそれに応えたいと思っています。人によっては、もしかしたら子育てしながら事業責任者と聞いて尻込みしてしまう人もいると思いますが、私は大事な自分の時間を使って仕事をするのだから、楽しく仕事をしたいし、ちゃんと結果を出して成長したい。Wanoは、それに合う、自分のやりたいことを成し遂げられる環境だなと思いますね。」

子育てを理由に仕事をセーブしたくないと言う田村は、自他共に認める”仕事が好きなタイプ”。そんな彼女が担う「そらをあおぐ」のこれからの事業展開が楽しみです。

そらをあおぐ事業責任者

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