INTERVIEW 2024.5.31

”音楽マニア”が高じてVideo Kicksの営業へー新卒で大手IT企業の内定を断って、Wanoを選んだ理由とは

“日本から世界へ独創的なプロダクトを創る”を掲げるWanoでは、動画コンテンツの流通サービス「Video Kicks」や、音楽コンテンツの流通サービス「TuneCore Japan」といった多様なサービスを展開しています。iTunesやApple Music、レコチョク、dミュージック、TENCENTなどの様々な動画ストアへの動画配信を可能にする、VideoKicksの営業として、2020年4月、Wanoに新卒入社した田中に、Wanoに入社した決め手と実際に働いてみて感じていることについて聞きました。

音楽とバイトと寝るだけ。音楽漬けの大学生活の中で知った“TuneCore Japan”の存在

流行りの音楽はほとんど聴かないという家庭で育った田中が、音楽に興味を持ち始めたのは、中学生の頃でした。

「クラシックしか聴かない家庭で育ったのですが、中学の時の彼女にRADWIMPSを教えてもらっていろいろな音楽に興味を持ち出して。高校生で、OASISの『Whatever』に感銘を受けて、のめり込むようになりました。さらに、大学生の頃にSpotifyが上陸して、そこでインディー系のアーティストも聞くようになって、そこから一気に音楽の世界がさらに広がった感じです。Album of The Yearっていうサイトで紹介されていたアルバムの新譜も60点以上のものは全部聴いたし、今の100倍くらい音楽に浸かっていたかもしれない。」

そんな音楽漬けの大学生活を送っていた田中が、就職先の候補の1つに考えたのは、当然のように音楽業界でした。とはいえ、メジャーレーベルで仕事をするというのはイメージと違ったようです。

「割と有名な音楽プロダクションの採用情報も見たんだけど、“音楽の仕事をする”っていうイメージがあんまり湧かなくて…。海外にみたいにメジャーレーベルとインディーの中間くらいのレーベルがあったら良かったのかもしれないけれど、日本だとそういうところはなくて、だったら“最新”のことをしたい、と思うようになりましたね。」

音楽を通じて、TuneCore Japan(以下、「TCJ」)のことを知っていた田中。残念ながら、就職活動時にTCJでの採用募集はなかったのですが、諦めきれず、どうにかならないかとメールで連絡したそうです。

「音楽そのものというより、アーティストの活動やファッションなどに共感を持つタイプで、GEZANとかSunny Day Service、Tohji、KOHHのスタイルが好きだったんです。どこのレーベルからリリースしてるのか調べたら、聞いたことがないレーベルで、その時にTCJのことを知りました。それでWanoに連絡をしてみたら、Video Kicksの方にたまたま空きが出来たということで入社することができました。」

大手IT企業の内定を断り、Wanoへ。決め手はWanoのポリシー

実は、大手IT会社にも内定していた田中。ギリギリまで迷ったそうですが、その内定を断り、Wanoへの入社を決めたと言います。

「最初は、親も喜ぶかと思って大手のIT会社を受けて、内定ももらってたけど、内定式に行ったら、内定式に来る偉い人に向けた挨拶の練習をしていて…。それを見て、なんか笑っちゃったんですよね。Wanoと迷ってたけど、自分にはこういう会社は合わない、と思って、Wanoに決めました。」

Wanoのどんなところが合っていたのか、入社の決め手を聞くと、会社のポリシーだったと田中は言います。

「最初はWanoって何だ?って思っていたけど、(アメリカ発の)TuneCoreを日本でやるためにWanoがTCJを作ったということを聞いて、じゃあもうほぼTCJと同じ会社じゃんって。もちろんサービスに興味もあったけど、インディペンデントアーティストを食い物にする会社じゃないなと思ったのが大きいです。でも、収益を度外視しているわけでもなく、きちんと稼ぎつつ、アーティストにもちゃんと還元する、っていうバランスが取れてるところも良くて。代表に会ってからもそれが嘘じゃないと分かって、入社を決めました。」

 音楽はジャケットで買うという田中らしく、入社を決めるに際して「髪型と服装が自由なところもめちゃ大事だった」と言い、そういった点も含めて、”Wanoのスタイル”が田中に合っていたようです。 

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Video Kicksならではの営業の難しさと、サービスサイドから考える面白さ

田中は、VideoKicksの営業として、TCJを利用しているレーベルやアーティストに、ミュージックビデオの配信やカラオケの配信を提案していますが、苦労することも多いそうです。

「まだVideo Kicksの知名度がそこまでないから、TCJに関する質問が来たり、アーティストの方でも“TCJの田中さん”って思ってたり。やり方はもしかしたら他にもあるのかもしれないけど、“TCJありき”のサービスだから、Video Kicksの営業としてのアーティストとの密なやりとりがちょっと難しいなとは思います。」

ただ、そのような経験があったことで、自分では興味がないと思っていた“サービス運営”についても考えるようになったと言います。

「個別のアーティストと密なやり取りが難しければ、サービスの方を考えた方が早いんじゃないかということで、新しい配信先を増やすとか、そういうサービスの拡充についても考えたりするようになりました。まだ引き継ぎを受け始めたばっかりだけど、営業サイドのプロダクトをリードする立場になったので、色々データを見たり、アイディアを出したりできるようになったのが楽しいです。」

まずはカラオケ配信の利用を伸ばすこと。映画にハマっている経験もどこかで活かせたら

Video Kicksの営業として、今後やってみたいことについて聞きました。

「去年リリースしたカラオケ配信は反応が良くて、手応えを感じています。今までカラオケに自分の曲を配信するって結構ハードルが高かったんですが、Video Kicksにカラオケ機能ができてから、JOY SOUNDに誰でも自分の曲を配信できるようになって、SNSでも反応は良いですよ。アーティストにとってももちろんですが、ファンの人もやっぱりカラオケに自分の好きなアーティストが入っていたら嬉しいですよね。

カラオケって一般的にカラオケ用の音源を新たに作成して利用されるんです。カラオケ音源も採点機能が付けられたりとコンテンツとしてとても良いんですが、やはりアーティスト本人が演奏した原曲の音のまま歌いたいってニーズもあるんです。そういったニーズに答える為にも、今後さらに原曲の音源カラオケが当たり前になるようにサポートし、もっとメジャーなものにしたいですね。」

個人的には、今映画に嵌まっているという田中。その経験がどこかで活かせたら、とも考えています。

「今は、音楽というより映画に時間をかけていて。社会人1年目と2年目は、給料が家賃とレコード代にほとんど消えていたけど、今は映画。年間300~400タイトルは見てるかな。Video Kicksは映像を扱うサービスだから、そういう経験が何か今後に繋がればなと思っています。」

wanoエンジニア田中

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