INTERVIEW 2024.4.25

インディペンデントなアーティストをもっとサポートできたら―音楽好きエンジニアが抱く、TuneCore Japanで成し遂げたいこと

有名なアーティストからインディペンデントのアーティスト・レーベル・マネージメント、サウンドクリエイターやYouTuberまで、ジャンルを問わず幅広く利用されている音楽ディストリビューションサービス「TuneCore Japan」。サービス拡大に伴い、新しいメンバーも増えています。昨年11月よりチームにジョインした土屋は、10年以上もエンジニアとしてのキャリアを積み、SIerや金融系システム、Webサービスを経てWanoに入社しました。そんな土屋に、ジョブチェンジの経緯や、今、実際Wanoで働いてみて感じていることについて聞いてみました。

新しい技術を求めて、SIerからWebサービスへ

大学では文学を専攻した土屋ですが、卒業後は10年以上に渡りエンジニアとしてキャリアを積んできました。文系からエンジニアへというのは異色のようでもありますが、本人としてはさほど珍しいことではないと言います。

 「Wanoにも文系出身の人は結構いるから、そこまで意外って感じでもないんですよ。もともと細かいところに気付いたりする性格で、バグを見つけたりするのにそういう性格が向いているかな、と思ってエンジニアになりましたが、実際になってみてもやっぱりエンジニアに向いていたと思います。」

 大学卒業後、10年ほどSIerや金融系のシステムエンジニアとして働く中で、新しい技術を使うWEB系の開発をしたいと思い、SNSを使ったマーケティングツールを提供する会社に転職。しかし、Twitterの買収により転職先のサービスの継続が困難になったこともあり、転職活動を始め、Wanoに出会います。

 「前職は、お店や個人で物を販売する人向けのマーケティングツールの開発でした。元々、良いものを作っているけれど、あまり知られていない人のお手伝いをしたいという思いがあったのですが、サービスの継続が難しくなって。それで、転職活動を始めていたところにWanoの求人に出会い、アーティストの手助けになるならと思い、転職を決めました。」

入社の決め手は、“音楽好き”の共通点

土屋は、元吹奏楽部で、現在もアマチュアオーケストラに所属。自ら楽器を演奏するだけでなく、ロックのライブやフェスにも行く、根っからの音楽好きでもあります。そんな“音楽好き”がWanoに入るきっかけとなりました。

 「転職サイトに“音楽好き”と書いていたら、Wanoからコンタクトがあったんです。TuneCore Japanのことはなんとなく知っていたけれど、求人があるのは知らなくて。Wanoからコンタクトをもらい、カジュアル面談を受けたのですが、Wanoで使っているGo言語に興味があったのでそこで志望度が上がりましたね。

その後も、色々ステップがありましたが、どのステップで会った人もみんな共通して音楽が好きで、アーティストを応援するという姿勢を一貫して感じたことで、入社を決めました。」

 入社後、現在は4名のディストリビューションチームで、配信に関わる機能開発に携わっている土屋。実際にWanoで働き始めてから、SIerでの開発経験時には得られなかった、自社開発のWebサービスならではの働きがいを実感しているそうです。

 「今は、アーティストが使うフロント側や、社内の管理画面の機能開発をしています。例えば、ストアでの楽曲配信を再開するときに、今までは社内のメンバーが手動でやる必要があったのですが、それをボタン操作1つでできるようにしました。

SIerで働いていた時は、間にステークホルダーが多く、結局リリースした後どう使われているか分からなかったんですが、自社サービスの開発だとどう使われているかが分かって都度改善につなげることができるのがいいですね。特に、Wanoは使っている人との距離が近くて、次にどうしていけばよいかをダイレクトに聞くことができるのがすごく良いです。実際に入社して1か月くらいは、CSチームの中に入れてもらって自分自身で操作して対応する、というようなこともやっていたので、特にそう感じます。」

 一方、趣味であり、入社のきっかけとなった音楽に触れる時間もぐっと増えました。

 「今、TuneCore Japan内で社員の好きな音楽リストをSpotifyで共有しているので、それを見るのが楽しいです。それ以外にも、Slackや隔週のMTGで注目のアーティストの情報が共有されたりもするので、毎週新譜を聴くようになりました。とにかく音楽に関する情報量がすごく多くて(笑)。一日中音楽を聴いているような感じです。」

 志や目的は揃っているけれど、“良い感じにマイペース”なところが心地良い

入社して半年ほど経ち、Wanoの様々な面が見えてきた頃。Wanoの印象は?と聞くと、「個人技能の集まりのよう」という答えが返ってきました。

「志や目的は揃っているけれど、いわゆる“体育会系”みたいな感じでは全くなくて。自分自身のこだわりを大事にしていて、良い感じにみんなマイペース。飲み会も勉強会も自由参加なんですが、勉強会は強制参加よりも有意義なものになるんだな、と思いました。」

社員が自主的に実施している様々な勉強会に刺激を受け、ずっとやりたいと思っていた、情報発信をするチャンスにも恵まれました。

「勉強会は自由参加だけど、レポートを共有するような文化もあって、そういうのを後から見て、参加したら良かったなと思ったり。皆さん、発信が上手なんです。Wanoに入社前は、そういう情報発信をしなきゃと思ってもなかなかできていなかったのですが、入社してすぐにWanoエンジニアのアドベントカレンダーがあって、Qiitaで記事を書いたのは良い機会になりました。参加しませんか?と誘われた時は、え―っ、どうしよう、と思ったんですけれど、結果、やりたくてもできていなかったことに挑戦できて良かったです。」

 “誰かが書いた記事を読んで恩恵を受けていたけど、自分も発信することでエンジニア界全体に貢献できる”、そう考えるようになり、情報発信にも積極的に取り組みたいのだそうです。

最後に、これからの展望を聞いてみました。

 「直近では、集中しているドメイン知識を吸収して、自分でもできるようにしたいですね。配信ストアごとに仕様が違ったりして、長い道のりにはなりそうですけれど…。

また、他のチームがやっているような、配信だけではない周辺サービスを作ってみたいです。ライブとかイベント情報とかにアクセスできるような何かしらのサービスを作って、アーティストをさらにサポートできたらと思っています。

元々、インディペンデントに活動している人の作品は、ダイレクトに“アーティストの思い”みたいなものを感じられて好きなのですが、そういったインディペンデントなアーティストをもっとサポートできたら嬉しいです。」

 

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