参加者が昨年の2倍に増えたアドベントカレンダーが、スムーズに完走できた理由。Wano Advent Calendar 2022の成果とラーニング。
2022年もさまざまなサイトで実施された「Advent Calendar(アドベントカレンダー)」。クリスマスに向けて、テーマに沿った記事を参加者それぞれが書き、1日一つずつ公開していくイベントです。
Wanoグループでも2017年より毎年実施していますが、最近入社したメンバーが加わったことで参加者が増えたこともあり、いつも以上に盛り上がった企画となりました。この記事では、今回の企画の成果や取り組みの工夫、ラーニングをお伝えしたいと思います。
▼Wanoグループ Advent Calendar 2022
https://qiita.com/advent-calendar/2022/wano-group
定量的な振り返り:昨年より各数値が上昇
まず、今回のAdvent Calendarの定量的な成果を見ると、参加者数、記事数、いいね数など全ての数値が、昨年に比べて上昇するという良い結果を得ることができました。
Wanoグループでは、各ビジネスの成長に伴い継続して採用活動を行なっていますが、特にここ1−2年で新しいメンバーが多く入社。社員が増えたことで、Advent Calendarの参加者も12人から20人に増えています。前回は最大で5本の記事を書いたメンバーもいましたが、今回はその負担を軽減することもできました。
また、公開の際にSlackで声をかけあったこともあり、いいね数も大きくアップしています。勉強会やシャッフルランチなどのグループ内イベントが増えたことで、コミュニケーションが活性化していることも影響していると思います。
<各数値>
2022 | 2021 | |
参加者(人) | 20 | 12 |
記事数 | 25 | 21 |
購読者 | 3 | 0 |
いいね総数 | 531 | 17 |
Qiita記事いいね最高値 | 59 | 17以下 |
結果的に、今回初めてQiitaのAdvent Calendarランキングにランクインし、社内Slackが盛り上がったのもいい思い出です。
記事の振り返り:いいね数トップ3は?
今回参加したのはWanoグループ4社(Wano株式会社 / TuneCore Japan株式会社 / EDOCODE株式会社 / STYLICTION株式会社)のプロダクト開発に関わるメンバーです。エンジニアだけでなく、デザイナーやプロダクトマネジャーが、プロダクト創出にまつわる知識や経験をシェアしていて、どれも興味深い記事になっています。
とはいえ、なかなか全部を読むのは時間が足りないという方には、CTOの加藤さんが書いてくれたまとめ記事がおすすめです。ここではその中から、今回いいね数が多かった記事をご紹介します。(コメントは加藤さんのまとめ記事から抜粋しています。)
<Qiitaのいいね数Top3記事>
1位:Rustの非同期プログラミングの個人的まとめ 2022年版
EDOCODEのサーバサイドエンジニアの@fujitayyによるRustの記事です。Rust、最近よく聞くようになりましたね。Rustの非同期プログラミングの最新情報をコードと解説を交えて、わかりやすくまとめてくれています。
2位:機能設計のコミュニケーションには図を使おう!エディタで作れるよ!
TuneCore Japanのサーバサイドエンジニア@shibe_による、marmaidを使ったシーケンス図、ER図の書き方と、それを使ったコミュニケーションについて。実際のプロジェクトの機能について書かれているので、わかりやすいのではないかと思います(僕はPlantUML派ですけど、Notionがmarmaidしか対応してない)。
3位:10周年の音楽プロダクトで、PJ管理/タスク管理をJIRAからNotionへ完全移行した話【Template公開中】
TuneCore JapanのEngineering Managerの@shogoroyによる、Notionでのタスク管理方法についてって、タイトルが全てを語っていますが、JIRAからNotionに移った上で、構成がどう変わったのか、どのようにNotionの機能を活用しているかということが書かれています。JIRAに不満を覚えている人、Notionのタスク管理に課題を抱えている人には良い記事かと思います。
<番外編:noteの50いいね記事>
TuneCore Japan のデザイナーの@Mntdsgnによる、ユーザーの「プロダクトの体験設計」をどんな観点でどのように行っているか、デザインをどうチームに浸透させていくかについて語っています。
参加者全員で、振り返りミーティングを実施
今回のAdvent Calendarを実施するにあたり、企画チームが決めていたことがありました。それは、終わった後にはしっかり振り返りを行おうということ。達成したことを全員で労い、改善できそうな点を洗い出しておくことで、2023年のAdvent Carenderに活かすことができると考えたからだと言います。
なお、振り返りミーティングでは、TuneCore Japanチームが普段業務で使っている、KPTというフレームワークを採用しました。KPTでは、振り返りたい物事について以下の観点で洗い出し、まとめていきます。
- Keep:継続(よかったこと)
- Problem:問題点(よくなかったこと)
- Try:挑戦(今後試したいこと)
元々はホワイトボードを使うフレームワークですが、今回はブラウザ上で簡単にデザインができるツールFigmaを使いました。リモート会議でも使いやすく、記録にも残しやすいので便利です。
記事のテーマ選び、社外への拡散が次のチャレンジ
KPTでは、参加者全員がそれぞれが考えたKPTを発表した後に、ディスカッションを行います。それぞれのKPTの中で、内容が近いものをまとめていくと、以下のような振り返りになりました。
Keep
- 記事公開が遅れる人はほぼいなかった
- 早めから企画、準備できていた
- 初稿をレビュー担当がレビューし、記事をストックしておくというフローが良かった
Problem
- 技術的な記事を書きたかったが、余裕がなく書けなかった
- 初稿ルールが曖昧だった
- レビューへの提出がギリギリになってしまった
- 記事のテーマ選びに迷った
Try
- 日頃から記事のネタをメモしておく
- 他チームからどんな記事が見たいか聞く(ニーズ調査)
- 日頃からアウトプットする
- 社内のいいねが多かったので、SNSで記事を拡散するなど、もっといいねを増やす対策を考える
企画チームの旗振りと参加者の頑張りで、忙しい年末に通常業務もこなしながらの企画でしたが、記事公開はほとんど遅れることなく完走できたことが、なによりの成果だったと思います。関係者の皆さん、お疲れ様でした!
2023年のチャレンジとしては、さらに記事の内容をブラッシュアップすることと、社外への拡散していくことの二つになりました。そのためには、日頃からアウトプットを意識することが大事になっていきそうです。
振り返りミーティングの後、早速Slackのチャンネル名も、#advent-calendar-2023に。2023年はもっと盛り上げていきたいですね。
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