INTERVIEW 2023.6.8

分析の示唆が生まれる環境とは?転職したデータアナリストが、フルリモートからハイブリッドワークに移行して感じたこと。

2012年のサービス開始以来、インディペンデントなスタンスで活動する独立系アーティストをサポートするために、サービスを拡大してきたTuneCore Japan。2022年度のアーティストへの還元額は約126億円(前年比128%)、累積の還元総額は393億円となるなど、その成長には目覚ましいものがあります。登録アーティストや扱う楽曲、それに伴うデータ量が日々増えていく中、今年からデータアナリティクスのチームを新設。今回はデータアナリストとして2月よりチームに参加した下間に、入社の経緯と今感じていることについて聞きました。

ハードコアテクノDJからデータアナリストへ

データアナリストになる前は、テクノDJをやっていたという下間。昔からハードコアテクノが好きだったものの、地元秋田では同じ音楽を好きな人と出会えなかったことから、東京の音楽専門学校に入学したと言います。卒業後は、8年間ほどパソコンでクラブミュージックを作りDJとしても活動していましたが、3年ほど前に違う道を選ぶことを決意します。

「音楽で生計が立てられていたわけではないので仕事もしていました。音楽活動を続けていくうちに徐々に注目されてきたのですが、2019年に転職した会社が膨大な購買データを扱っていて、それらを弄るのが楽しくなって。一度しっかりデータに関わる勉強に集中してみようと思い、2020年頃に音楽活動を一旦休止しました。」

その姿勢が功を奏したのか、徐々にデータ抽出や統計分析といった業務を任されることが多くなってきたそうです。

「休日も、本を読んだり、ネットで調べたりして独学を進めました。ストイックな性格なのか、技術的なことをコツコツ学んでいくのが好きみたいです。最終的にはSQLやPythonyやRを業務で使えるようになり、そこからさらに統計数理の知識を深めたいと思って、統計検定準1級を取得しました。」

Wanoエンジニア下間

たまたま見つけた求人が、自分がやりたいことと完全一致

データアナリストとしての道を歩み出した下間が、ある日Findyでたまたま見つけたのが、TuneCore Japanのデータアナリスト職の募集要項でした。

「もともとTuneCore Japanのことは知っていました。自分がやってきた音楽の分野には独立系のアーティストが多いんですが、その中では一番有名な配信サービスだったので。それに加えてその募集内容が、自分がやってきたことに完全に合致していて…、転職は考えていなかったんですが、これは受けてみるしかないなと思いました。」

入社から約3ヶ月が経ち、現在どんなことを感じているのでしょうか。

「今は、日々蓄積されるデータをチームのみんなが見られるようにするための環境を開発しています。例えば、楽曲の配信量はアカウント登録時期別にみるとどうなるか、更新率はどうなってるかとか、各チームが活動の参考にするようなデータを要望に応じて出せるように整備しています。具体的には、SQL/Python/AWSを使ってその処理を自動化し、Tableauを使ってチームのみんなが自分でデータから気づきを得られるようにするのが、目指している形です。

前職と比べると、データの種類が多いのが苦労している点です。配信ストア・サービスがいくつもあったり、外部ツールが多く用いられていたり、いろんなデータソースがあるんです。しかもそのデータの意味はぱっと見ではわからないし、サービス固有のものが多いので、ネットで調べて解決する種類のことではなくて。今はひたすら社内のメンバーに聞いています。

でも、タイミング良く入社して早い段階でMusic Stats 2022や社内向け資料のデータ抽出を担当することができたので、だいぶ理解できてきたと思います。」

music stats

分析の示唆が生まれるハイブリッドワーク

前職はフルリモートだったという下間ですが、働く環境についてはどう感じているのでしょうか。

「今は週3回出勤なのですが、フルリモートに比べるとやはりコミュニケーションは取りやすいなと思います。前職では、チャットでわざわざ聞くより調べてしまった方がいいかなと思って、逆に時間がかかったりしていたんですが、そういうことが減りました。特に今は、一般的ではない社内の情報が必要なことが多いので、直接話せるのは助かっています。

また、今後は自分でも分析をしたいと思っていて、そういう示唆の部分は小さいことの共有から生まれるんじゃないかと思います。コミュニケーションはやっぱりとった方がいいですね。」

拡大していくサービスに蓄積される膨大なデータ。その分析が進むことで、よりアーティストに寄り添った提案やサービスができるようになる、そのサポートをしたいと言います。

「今年の目標は、Tableauをチームのみんなが快適に使えるように裏側を整えること。それができたら、さらに自分なりの仮説を持って、他の人がやっていない分析ができるようになりたいです。隔週でTuneCore Japanチーム全体の定例会があるので、そこで定期的に分析内容を共有できるようにしたいと思います。」 

 

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