INTERVIEW 2024.1.31

熱意ある人・愛情がこもったサービスを支えるために。経理からキャリアチェンジしたエンジニアの仕事への向き合い方。

有名アーティストからインディペンデントのサウンドクリエイターやYouTuberまで、ジャンルを問わず幅広く利用されている音楽デジタルディストリビューションサービス「TuneCore Japan」。その「TuneCore Japan」で昨年8月より働く山岡は、数社でフロントエンジニアとしてキャリアを積んだ後、TuneCore Japanにジョイン。エンジニアになる前は7年間経理として働いていたという異色の経歴を持っています。今回は彼女のキャリアチェンジのきっかけや、Wanoへ入社してからの体験について聞いてみました。

たまたま新規プロジェクトでアサインされたことから、Webの世界へ

山岡の社会人としてのスタートは経理事務から始まりました。いくつかの会社を経たことで、通常の仕訳業務やの年次決算、監査対応まで、一通りこなせるようになったころ、転機が訪れます。

「たまたま新規プロジェクトのスタートメンバーに入ることになり、そこで経理も含めバックオフィス全般を担当することになったんです。プロジェクトでECサイトを構築することになったとき、PCに詳しいからやってみて、と言われたことからWebの世界に入ることになりました。」

そこからは、業務を進めるために必要なことを調べたり、時間をとってコーディングの勉強をしたりしながら、フロントエンドエンジニアとしてスキルアップしていきました。勉強は基本的には独学で、オンライン学習サービスや技術書などを活用したと言います。

「自分の意思で入った世界ではなかったんですが、実際に始めてみたら、楽しくて。7年間経理業務をやって、ちょっとルーティンっぽくなっていたところだったので、日々いろんな変化があるのが刺激的でした。あと、画面の向こう側にいる人のことを想像しながら作る、という部分が興味深かったですね。」

地味だけど責任重大な開発環境のアップグレード

フロントエンドエンジニアとしての道を進み出して1年半が経ったころ、山岡に次のチャレンジがやってきます。開発環境をアップグレードをする仕事にアサインされたのです。

「こういう地盤整備って地味な作業な割に責任も大きいので、やりたがらない人も多いんですよね。私もアサインされるまでは、やらなくていいならやらない派でした。アサインされた時は嫌だとは思わなかったけど、いよいよきたか・・と覚悟を決める感じでしたね(笑)」

アップグレードをすることで、動いて当たり前のコードが動かなくなる可能性もある・・。自分がコードを書いて作るのとは、要求されることが全く違う仕事でした。

「実際に担当するようになって、コーディングスキルというよりは、ライブラリの中身を調べたり読み解いたり解釈したりする力がついたと思います。動かない時は中身からその原因を探って説明できるようにしないといけない。失敗しないように、100%は無理でもなるべく100%に近づけるために、不確定要素をなくしていくようにしています。」

Wanoへの入社後もその経験や知見をすぐに発揮し、オンボーディングを経て間もなく、大規模なフロントエンドのライブラリのアップグレードを任されることに。サポートが切れたり、便利な機能が使えなくなったりするのを避けるために必要なアップグレードですが、全画面・全挙動を確認する必要があり、日々神経を使っています。

Wanoの魅力は、モダンな技術セットとサービスへの愛

Wanoへの転職を決めたのは、フロントエンジニアになって4年が経とうとしていたころでした。もともと転職する気はなかったものの、自分の市場価値を知るために登録していたサイトで、Wanoの採用担当に出会ったのです。カジュアル面談で事業内容の話を聞く中で、魅力を感じるようになったと言います。

「まず、技術セット・開発環境がモダンで、しかも新しいものを継続して取り入れようとしているところに魅力を感じました。これからエンジニアとして生き残るには、開発環境が新しいところにいないと話にならないんだろうなとは常々感じていたので、それが印象的でしたね。

また、会社の中に音楽をやっている人や関わりがある人が多くいて、サービスに対する愛情が違うなというのも感じました。前の仕事がそうだったんですが、自分が当事者じゃないとユーザーの気持ちになりきれない部分があって、推測の域を出ない中で仮説を立てることになるんですよね。でも、自分がユーザーだったり密接に関わっていると、”次はこれをやろう”というときのアイディアの質が違ってくるんだと思います。

個人開発のものが大企業が開発したサービスより評価が高いことがあるのは、やっぱり愛情を持っている分ニーズを拾えていたり、対応が早かったりするからですし、Wanoはそれを組織でやっているのがすごい例だなと思いました。」

また、アーティストを応援したい気持ちがあったことも、入社の理由でした。

「自分自身は、ドラムとピアノをやっていたんですが、挫折したんです。その時に、プレイヤーじゃなくて周りの支える人のほうが合っているなと思って、それからはSNSで好きなアーティストを布教活動したり(笑)。ずっと夢をもって活動している人を支えることができたらいいなっていう気持ちがありました。」

”分かり手エンジニア”になりたい

入社して半年、この先どんなことをやってみたいか山岡に聞いてみました。

「人の気持ちや熱意を分かってあげることができる”分かり手エンジニア”になりたいなって思っています。それは会社の最新の技術を保つっていう方針もそうだし、周りから相談を受けるときもそうだし、その想いを汲み取って、きちんと行動に移せるエンジニアになりたいです。例えば、今やっているライブラリのアップグレードも、”バリバリ開発したい熱意ある人”を支えるための開発環境の整備だと思ってやっています。

また、女性エンジニアはまだまだ珍しいと思うので、女性も活躍できるという発信をして行けたらいいですね。」

Wanoフロントエンジニア山岡

 

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